DRY MOUTH
「夜中に口の渇きで目が覚める」「話していると口が乾いて止まる」——口腔乾燥症(ドライマウス)は、加齢だけでなく服薬・全身疾患・生活習慣まで関わる複合的な症状です。
「歳のせい」ではないかもしれません
唾液は1日に1〜1.5リットルも分泌され、抗菌・消化補助・粘膜保護・嚥下補助・むし歯予防まで、お口の機能のほぼすべてを支えています。唾液が減ると、むし歯・歯周病の急増、口腔カンジダ症、誤嚥性肺炎リスク上昇、食欲低下まで、影響は全身に及びます。
当院では、原因を一つひとつ探りながら、生活指導・保湿ケア・必要に応じた医科連携で、段階的に改善していくアプローチを行っています。「歳のせい」と諦める前に、一度ご相談ください。
SUPERVISOR
01 — MEDICATION
高血圧薬・抗うつ薬・抗ヒスタミン薬・利尿薬・抗パーキンソン病薬など、口渇の副作用がある薬は700種類以上と報告されています。多剤併用の方ほど影響が出やすくなります。
02 — AGING
加齢に伴い唾液腺の腺房細胞が萎縮し、特に「安静時唾液(じっとしているときに出る唾液)」が減少します。咀嚼力低下による刺激不足も関連します。
03 — SYSTEMIC
自己免疫疾患のシェーグレン症候群は唾液腺自体を傷害します。糖尿病・腎疾患・甲状腺機能異常などでも唾液分泌が低下することがあります。気になる症状があれば医科への紹介もご案内します。
04 — MOUTH BREATHING
就寝中の口呼吸・いびきによる口腔内の水分蒸発は、朝の強い乾燥につながります。睡眠時無呼吸症候群(SAS)が背景にあるケースもあります。
05 — STRESS
交感神経が優位になると唾液分泌が低下します。緊張・ストレス・睡眠不足が続いている方では、生活面の見直しも合わせて検討します。
SELF CHECK
夜中に口の渇きで目が覚める
起床時に口の中がネバつく
乾いた食品(クラッカー・パンなど)が飲み込みにくい
話しているうちに口の中が乾いて話しにくくなる
舌や唇のひび割れ・口角炎ができやすい
短期間でむし歯が複数できた
毎日3種類以上の薬を飲んでいる
義歯(入れ歯)が痛い・外れやすくなった
3つ以上当てはまる場合、一度歯科でのチェックをおすすめします。
服薬状況、全身疾患の有無、生活習慣を丁寧にお伺いし、口腔内の乾燥度・粘膜の状態を確認します。
サクソンテスト(ガーゼを噛んで唾液量を測定)など、客観的に唾液分泌量を評価します。基準値との比較で乾燥の程度を把握します。
水分補給の方法、室内湿度、口呼吸対策とあわせて、唾液腺マッサージ・口腔体操(あいうべ体操など)をご案内します。
市販品から処方薬まで、状態に合った口腔保湿ジェル・スプレー・含嗽剤をご提案。義歯への応用や、就寝時の使い方もご説明します。
全身疾患が疑われる場合は医科への紹介、服薬調整は内科主治医と連携。当院常駐の管理栄養士による食事サポートも組み合わせます。
FAQ
A. 水分補給は大切ですが、原因が唾液腺や服薬にある場合は水だけでは改善しません。唾液腺マッサージ、原因薬の見直し、保湿剤の併用など、複合的な対応が必要です。
A. 自己判断での中止は危険です。内科主治医と相談しながら、副作用の少ない薬への変更・減薬の可能性を探ります。歯科からの情報提供書をお送りすることもできます。
A. 検査・処置の多くは保険適用です。シェーグレン症候群が疑われる場合の専門検査や、特殊な保湿剤などは自費となることがあります。
A. はい、ご自宅・施設へお伺いし、口腔ケア・保湿ケア・栄養相談を組み合わせてサポートします。訪問専用ダイヤルへお問い合わせください。
DISCLAIMER
本ページは一般的な歯科医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。記載内容は日本口腔乾燥症学会・日本老年歯科医学会の知見を参考にしています。
研究データは集団における傾向であり、個別の症状や効果は異なります。服薬の調整は必ず医科主治医にご相談ください。
CONTACT
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