つむぎ歯科クリニックTSUMUGI DENTAL CLINIC

FOR FAMILY CAREGIVERS

食事介助のとき、
家族が気をつけたいこと。

姿勢・食形態・ペースの基本、「むせる」「飲み込みづらい」のサインの読み方、食事前後の口腔ケア、相談のタイミングを家族の視点から整理しました。

FOR WHOM

この記事の対象

INTRODUCTION

食事は、
口腔と全身をつなぐ時間。

食事介助の時間は、ただ栄養を摂っていただく時間ではなく、本人の口腔の状態を観察できる貴重な時間でもあります。「むせる」「食事に時間がかかる」「左側にためる」「義歯を外したがる」——食事中のささいな変化が、口腔機能・嚥下機能・全身状態のサインを含んでいます。

本記事では、家族として在宅で食事介助を行うときに気をつけたい姿勢・食形態・ペースの基本、サインの読み方、食事前後の口腔ケアのつなぎ方、そして訪問歯科・管理栄養士など専門職の活用について順にまとめました。

監修

歯科医師 桐生 賢太

明海大学歯学部卒・2021年つむぎ歯科クリニック開業・訪問歯科を中心に診療

  1. 01 — POSTURE

    姿勢

    体幹がまっすぐ、頸部を軽く前屈した姿勢が、誤嚥のリスクを下げると考えられています。椅子に座って食事を摂れる方は、足の裏を床にしっかりつけ、肘がテーブルに乗る高さがよいとされています。ベッド上ならギャッジアップ60度以上、頭が後ろに倒れないよう枕で角度を支えます。介助者は本人の正面ではなく、本人の目線より低い位置から関わると、自然に頸部が前屈位を保ちやすくなります。

  2. 02 — TEXTURE

    食形態

    食形態の選択は、本人の咀嚼力・嚥下力に合わせる必要があります。常食・軟菜食・きざみ食・ソフト食・ペースト食といった段階があり、固いものが噛みづらい・パサつくものでむせる・水分でむせる、といったサインに応じて見直す価値があります。とくに水分は誤嚥しやすく、市販のとろみ調整食品で適度な粘度をつけることで、安全性が上がるとされています。食形態の段階的な調整は、管理栄養士・歯科衛生士に相談しながら行うのが安全です。

  3. 03 — PACE

    ペース

    一口の量は、本人の口に入りやすい少なめの量を基本とします。次の一口を運ぶ前に「飲み込めたか」を必ず確認するのが大原則です。本人が話をしている途中・うとうとしている時・呼吸が乱れている時は無理に進めず、ひと呼吸おきます。食事時間は30分程度を目安にし、それ以上かかる場合は本人の負担と誤嚥リスクを考えて、いったん休憩する選択も大切です。

SIGNS

「むせる」「飲み込みづらい」
のサインを読む。

本人が言葉で伝えにくい場面でも、家族の観察から拾えるサインがあります。

BEFORE & AFTER

食事の前後に、
口腔ケアをつなぐ。

食事前は、口腔内を一度湿らせ・軽く動かしておくと、食事の摂取が安全かつスムーズになります。お茶や水で軽く口を潤す、口の周りを軽くマッサージする、口を開ける・閉じる・舌を出すといった簡単な体操を1分程度行うだけでも、唾液の分泌が促されることが報告されています。

食事後は、食物残渣の除去が中心になります。歯ブラシ・歯間ブラシ・スポンジブラシで歯と粘膜の汚れを落とし、義歯は外して流水でブラッシングします。食後30分〜1時間ほどは身体を起こした姿勢を保つと、逆流による誤嚥のリスクを下げられるとされています。

「食事+口腔ケア」をワンセットの流れにしておくと、家族の側のケアの抜けが減り、本人にとっても無理のない習慣として定着しやすくなります。

WHEN TO CONSULT

摂食嚥下機能評価への
相談タイミング。

家族の範囲で対応が難しいと感じたとき、以下のサインがある場合は、訪問歯科や主治医に相談を検討いただくタイミングです。

PROFESSIONALS

訪問歯科・
管理栄養士の活用。

食事介助の悩みは、家族だけで抱え込まないことが大切です。つむぎ歯科クリニックでは、訪問歯科と並行して、管理栄養士による訪問栄養食事指導もご利用いただけます。歯科医師・歯科衛生士による口腔機能・義歯の評価と、管理栄養士による食形態・栄養量の評価が両輪となり、本人の「食べる楽しみ」を支えます。

初回のご相談は、訪問歯科ダイヤル(049-298-3203)にお電話ください。坂戸市・鶴ヶ島市・川越市・東松山市・日高市・毛呂山町を中心に対応しております。ケアマネジャーさま・訪問看護師さまからのご相談も歓迎いたします。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的判断を代替するものではありません。診断・治療方針は歯科医師または主治医にご相談ください。

CONTACT

食事介助のご相談

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平日・土日 10:00–18:00 / 祝日休診

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