つむぎ歯科クリニックTSUMUGI DENTAL CLINIC
ケアマネジャー様向け 歯科連携の要点

FOR CARE MANAGERS

ケアマネジャー様が押さえておきたい、
歯科連携の要点。

利用者様の口腔サイン、歯科紹介のタイミング、居宅療養管理指導の概要、サービス担当者会議での口腔チェック項目——多職種連携の現場で必要な情報を、7つの要点に整理しました。

なぜ、口腔のサインを見逃さないことが重要か

利用者様のQOLは、
口から立て直せる。

居宅・施設のケアマネジャー様にとって、利用者様の口腔の問題は気づきにくく、かつ気づいた時にはADLや栄養状態に影響が及んでいることが少なくないとされています。食事中のむせ、義歯の不適合、口臭、体重減少——これらは口腔機能の低下のサインと報告されており、早期の歯科介入で生活の質が立て直せた事例も多くあります。

本記事は、居宅介護支援専門員・施設のケアマネジャー様を主な対象として、訪問歯科への紹介判断・サービス担当者会議での口腔項目・居宅療養管理指導の概要を整理したものです。多職種連携の場で、ご活用いただける構成にしています。

当院は、坂戸市・鶴ヶ島市を中心とする半径16kmの範囲で訪問歯科をご提供しています。ご紹介の流れは記事末尾にまとめています。FAX・電話・依頼書のいずれの形式でも、ご相談を承ります。

COLUMN INDEX

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  1. POINT 01 — ORAL SIGNS

    口腔サインの見方

    食事中のむせ、義歯の不適合(外したがる・痛がる・噛めない)、口臭の強まり、体重減少、食事時間の延長は、口腔機能低下のサインとされています。本人が訴えなくても、ヘルパー・ご家族・施設職員からの「最近〜が変わった」という情報が判断材料になります。とくに食事時間の延長は見落とされやすく、月単位での変化を追っていただくことが推奨されます。口腔の状態は3〜6か月で大きく変化することがあるため、モニタリング項目に加えるとよいでしょう。

  2. POINT 02 — TIMING

    紹介タイミングの判断軸

    歯科紹介のタイミングは「緊急度」「利用者様のご希望」「ご家族の同意」の三軸で判断するのが実践的とされています。痛み・出血・腫脹を伴う場合は緊急度が高く、即時の対応が望まれます。痛みがなくても、義歯不適合・嚥下の問題・口腔衛生の悪化は予防的な早期紹介が推奨されます。本人が拒否的な場合は、ご家族の意向と支援体制を確認のうえ、初回は短時間の評価のみとする方法もあります。判断に迷われる場合は、お電話でのご相談だけでも結構です。

  3. POINT 03 — KYOTAKU GUIDANCE

    居宅療養管理指導の概要と算定要件

    歯科医師・歯科衛生士による居宅療養管理指導は、要介護認定を受けた在宅の利用者様に対し、計画的な口腔ケア・指導を行う介護保険サービスとされています。月の算定回数には上限が設けられており、単位数は利用者様の状態や訪問の構成により異なります。ケアプランへの位置付けは必須ではないものの、サービス担当者会議での共有と支援経過への記録が推奨されています。算定要件・単位数の最新情報は厚生労働省の告示・通知をご確認ください。当院でも事前のご相談に対応しています。

  4. POINT 04 — SERVICE MEETING

    サ担会で見ておきたい口腔関連の議題

    サービス担当者会議では、口腔関連の議題が後回しになりやすい傾向があります。事前資料に「食事の様子(時間・むせ・残量)」「義歯の使用状況」「口腔ケアの実施頻度と担当者」「歯科受診状況」を含めることで、議論の入口が整います。歯科側からも、訪問時の口腔評価・指導内容を文書で共有しています。会議への歯科の参加が難しい場合は、書面・電話での情報共有で対応可能です。記事末尾のチェックリストもあわせてご活用ください。

  5. POINT 05 — DEMENTIA CARE

    認知症のある方の歯科対応で気をつけること

    認知症のある方の歯科対応では、本人が状況を理解しにくいため、急な処置や強い刺激が拒否反応を引き起こすことがあります。初回訪問の時間帯は、ご本人の調子が比較的良い時間を選ぶことが望ましいとされています。当院では、初回はお口を見せていただくだけで終わる場合や、複数回に分けて慣れていただく方法を取ることもあります。事前にケアマネジャー様から「対応の工夫」「苦手な刺激」「コミュニケーションの取り方」をお伝えいただけると、診療がスムーズになります。

  6. POINT 06 — COLLABORATION

    多職種連携の整理

    主治医・訪問看護・管理栄養士・ご家族との連携を整理することで、歯科介入の効果が高まります。主治医とは抗血栓薬・骨粗鬆症薬の使用状況、訪問看護とは口腔ケアの実施状況、管理栄養士とは食形態のすり合わせ、ご家族とは日々の様子の共有——それぞれの役割が明確になることで、利用者様の負担が減ります。当院では、訪問時の所見を関係職種に文書で共有しています。情報共有の方法(FAX・メール・連絡ノート)はケアマネジャー様のご希望に合わせます。

  7. POINT 07 — REFERRAL

    つむぎ歯科への紹介方法

    当院への訪問歯科のご紹介は、お電話(049-298-3203)・FAX(049-298-3213)・依頼書のいずれの形式でも承ります。初動はお電話が最も早く、ご相談内容を伺ったうえで初回訪問日を1週間以内を目安に調整します。利用者様のご状態・既往・服薬・ご家族の連絡先・ケアプランへの位置付けの希望をお伺いします。紹介書式はご指定のフォーマットで結構です。当院専用の連携依頼書も こちら からダウンロードいただけます。

CHECKLIST

サ担会で確認したい、
口腔の10項目。

サービス担当者会議や定期モニタリングで、ご活用いただけるチェックリストです。印刷してご利用いただくことを想定しています。1項目でも該当する場合、歯科のご相談をご検討ください。

  1. 01

    食事中にむせる頻度が増えたか

    水分・固形物・薬の飲み込みで、月1回以上のむせがあるか

  2. 02

    食事時間が延びていないか

    1食あたり30分以上、または以前より明らかに延長していないか

  3. 03

    体重減少はあるか

    3か月で2kg以上、または6か月で3kg以上の減少

  4. 04

    義歯を外したがる・嫌がるか

    不適合・痛みのサイン。装着時間が短くなっていないか

  5. 05

    口臭が強まっていないか

    口腔衛生の悪化・歯周病の進行・口腔乾燥のサイン

  6. 06

    口の中の痛み・出血の訴えはないか

    本人が訴えなくても、食事を残す・触りたがる様子がないか

  7. 07

    日々の口腔ケアは実施できているか

    担当者・実施頻度・困りごとが明確になっているか

  8. 08

    最後の歯科受診はいつか

    1年以上空いている場合、定期的な口腔評価を検討

  9. 09

    服薬による口腔への影響はないか

    口腔乾燥・抗血栓薬・骨粗鬆症薬の有無を主治医と共有

  10. 10

    ご家族・施設職員が口腔の変化に気づいているか

    日常的に観察されている方からの情報を集約できているか

※ 本チェックリストは、口腔の変化を捉える目安としてご利用ください。医学的判断は歯科医師の評価が必要です。
※ 印刷してサ担会・モニタリングにご活用いただけます。

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SUPERVISOR

監修者

つむぎ歯科クリニック 院長 桐生賢太

DIRECTOR

桐生 賢太

つむぎ歯科クリニック 院長

明海大学歯学部卒業。一般歯科診療に加え、訪問歯科診療・高齢者歯科に注力。坂戸市・鶴ヶ島市を中心に、ご自宅・施設での口腔ケアと治療を通じ、通院困難な方々の生活の質向上に取り組んでいる。多職種連携を重視し、ケアマネジャー・主治医・ご家族との情報共有を大切にしている。

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DISCLAIMER

本記事は、訪問歯科・多職種連携に関する一般的な情報を提供することを目的としています。記載内容は2026年6月時点の情報に基づいており、介護保険制度・居宅療養管理指導の算定要件・単位数は厚生労働省告示等により変更される可能性があります。実際の制度運用については、必ず最新の告示・通知をご確認ください。利用者様への対応・診療内容は、お一人おひとりの状態により異なります。本記事の情報により生じた結果について、当院は責任を負いかねますことをご了承ください。

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