SLEEP BRUXISM
「家族に歯ぎしりがうるさいと言われた」「朝、顎が疲れている」——睡眠時歯ぎしり(ブラキシズム)は、自覚しにくいまま歯と顎を確実に傷めていきます。
「クセ」ではなく「現象」
睡眠時歯ぎしり(ブラキシズム)は、覚醒下の咬合力の2〜3倍、ときに体重を超える咬合力が歯と顎関節にかかると報告されています。本人は無自覚で進行するため、家族からの指摘や、起床時のだるさ、歯の擦り減りで気づくケースが多くあります。
当院では、歯ぎしりを「クセ」と片付けるのではなく、睡眠時の生理現象として捉え、ナイトガード(マウスピース)・噛み合わせ調整・必要に応じて睡眠歯科外来との連携で、お一人おひとりに合わせたケアをご提案します。
SUPERVISOR
01 — WEAR
エナメル質がすり減って象牙質が露出。知覚過敏、歯のヒビ・破折、被せ物・詰め物の脱離・破損が起こりやすくなります。
02 — PERIO
過大な咬合力は歯を支える骨に過剰な負担をかけ、歯周病による骨吸収を加速させる因子の一つとされています。
03 — TMJ
咀嚼筋・顎関節への過負荷から、起床時の顎のだるさ、開口障害、顎関節音、片頭痛などが現れることがあります。
04 — SLEEP QUALITY
睡眠時歯ぎしりは浅い睡眠段階(覚醒反応)と関連していることが報告されています。睡眠時無呼吸症候群(SAS)を合併しているケースもあり、医科との連携が必要となることがあります。
05 — RELATIONSHIP
大きな歯ぎしり音は、ご家族・パートナーの睡眠を妨げる原因にもなります。ご本人の自覚が乏しいため、ご家族の指摘が受診のきっかけになることが多くあります。
SELF CHECK
家族・パートナーから「歯ぎしりがうるさい」と言われた
朝起きた時、顎がだるい・口が開きにくい
奥歯がすり減って平らになっている
頻繁に頭痛・肩こりがある
舌・頬の内側に歯型の跡がついている
被せ物・詰め物が何度も外れたことがある
知覚過敏で冷たいものがしみる
いびきや日中の眠気を感じる(SAS合併の可能性)
2つ以上当てはまる場合、一度歯科でのチェックをおすすめします。
歯のすり減り・顎関節の状態・咬合状態を詳しく確認。ご家族からの指摘や、起床時の症状を伺います。
歯根周囲の骨吸収、顎関節の状態を確認します。SASが疑われる場合は、医科の睡眠検査もご案内します。
就寝時に装着するオーダーメイドのマウスピースで、歯と顎関節への過負荷を吸収・分散します。保険適用、複数の素材から選択可能です。
必要に応じて咬合調整、すり減った被せ物・詰め物の修復を行います。歯周病があれば並行して治療します。
SAS合併が疑われる場合は、当院の睡眠歯科外来や提携医療機関へのご紹介を行います。歯科と医科の連携で、根本原因にもアプローチします。
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FAQ
A. 歯ぎしりの診断がついた場合、保険診療内で作製できます。3割負担で5,000〜6,000円程度が目安です。
A. 一般的には、初診(問診・型取り)→ 装着・調整の2〜3回で完成します。装着後は数ヶ月ごとのチェックをおすすめします。
A. 歯ぎしりそのものを完全に止めることは困難ですが、ナイトガードで歯と顎を守りながら、ストレス・睡眠状態を整えることで症状を軽減できます。
A. 市販品はサイズが合わず、咬合バランスを崩したり外れやすかったりする課題があります。歯科で作製するオーダーメイドのほうが、効果と安全性の面で推奨されます。
DISCLAIMER
本ページは一般的な歯科医療情報の提供を目的としています。記載内容は、日本顎関節学会・日本睡眠歯科学会・日本補綴歯科学会の知見、ならびに国内外の歯科専門誌で報告された研究データを参考にしています。
研究データは集団における傾向であり、個別の効果や成功を保証するものではありません。睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、医科での精密検査が必要です。
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ご家族からのご指摘がきっかけでも構いません。歯と顎を守るためのナイトガードからご提案します。