01 — EARLY
しみる段階で、
受診する
冷たいものがしみる程度の段階であれば、神経を残す選択肢が残っています。強い痛みが出てから受診されると、その時点で選べる道は限られます。忙しくて先延ばしにしてしまった、という方は多くいらっしゃいますが、歯の場合、待つことで良くなる症状はほとんどありません。
ENDODONTIC TREATMENT
歯の神経の治療、歯の根にたまった膿の治療。
坂戸市・鶴ヶ島市で、歯科用CTによる三次元的な診断のうえ、可能なかぎりご自身の歯を残す方針で根管治療にあたっています。他院で抜歯と言われた歯のご相談も承ります。
つむぎ歯科クリニックでは、坂戸市・鶴ヶ島市周辺の方に向けて、歯の神経の治療(根管治療・歯内療法)を行っています。強い痛みが出ている歯、歯ぐきが腫れて膿が出ている歯、以前に神経を取ったあと再び症状が出た歯。それぞれ状態が異なりますので、歯科用CTを含めた検査で確認したうえで、残せる可能性と、残した場合の見通しをご説明します。
歯は、外側から順にエナメル質、象牙質という硬い層があり、その内側の空洞に「歯髄(しずい)」という組織が入っています。歯髄には血管と神経が通っており、歯に栄養を送り、しみる・痛むといった感覚を伝える役割を担っています。一般に「歯の神経」と呼ばれているのが、この歯髄です。
むし歯が深く進んで歯髄まで到達したり、強い衝撃を受けたり、以前の治療のあとに細菌が入り込んだりすると、歯髄に炎症が起こります。歯髄は硬い歯に囲まれた狭い空間にあるため、腫れて逃げ場がなくなり、内側から強く圧迫されます。夜も眠れないほどの痛みが出るのは、このためです。
炎症が進んで歯髄が働きを失うと、痛みはいったん治まります。ところが、内部で細菌が繁殖し、やがて歯の根の先から外へ広がっていきます。すると根の先の骨に炎症が起こり、歯ぐきが腫れる、噛むと響く、根の先に膿の袋ができるといった症状につながります。「痛くなくなったから治った」と考えて放置すると、この段階に進んでしまうことが少なくありません。
根管治療(歯内療法)は、この歯の内部を扱う治療です。細い管状になっている根の中(根管)から、感染した歯髄や以前に詰められていた材料、細菌に汚染された象牙質を取り除き、内部を洗浄・消毒したうえで、すき間なく薬剤を詰めてふたをします。歯の内部を清潔な状態にして密封することで、根の先の炎症が治まっていくのを待つ、という考え方の治療です。
言い換えれば、根管治療は「抜歯を避け、ご自身の歯を残すための治療」です。歯を失う原因としてむし歯・歯周病と並んで多いのが、根の先の炎症や歯根の破折です。根管治療がうまくいけば、その歯に土台を立てて被せ物を作り、噛む機能を回復させることができます。
一方で、根管はまっすぐな一本の管とはかぎりません。奥歯では複数の根があり、それぞれの中で枝分かれしていたり、湾曲していたり、断面が扁平だったりします。肉眼では直接見通せない、細く複雑な空間を扱う治療であるという点が、根管治療のむずかしさです。だからこそ、事前にどれだけ正確に内部の形と炎症の広がりを把握できるかが、その後の見通しを左右します。
痛みを取ることが
ゴールではありません。
その歯で、
これから何年噛めるか。
そこまでを見て判断します。
冷たいものを飲んだときだけ一瞬しみる、という段階を超えて、何もしていないのに脈打つように痛む。夜、横になると痛みが強くなる。痛み止めが効きにくい。こうした痛み方は、歯髄の内部で炎症が進み、圧が高まっている状態で見られることがあります。市販の痛み止めでしのいでいるうちに、痛みが消えることがありますが、それは炎症が治まったのではなく、歯髄が働きを失った可能性もあります。
冷たいものがしみるだけであれば、知覚過敏や初期のむし歯であることもあります。ただし熱いものがしみる、しみたあとの痛みが数十秒以上残る、という場合は、歯髄の炎症が進んでいる可能性があります。冷たい水を口に含むと楽になる、という訴え方をされる方もいらっしゃいます。しみ方の変化は、神経を残せるかどうかを判断する手がかりになりますので、いつからどう変わったかをお聞かせください。
その歯だけ、噛んだときに響く。歯が浮いているような、食べ物が挟まっているような違和感がある。こうした症状は、根の先の周りに炎症が及んでいるときに出やすくなります。歯の中の問題だけでなく、被せ物の高さが合っていない、歯にひびが入っている、歯周病が進んでいるといった原因もありますので、切り分けが必要です。
歯ぐきにニキビのようなふくらみができ、押すと白い膿が出る。しばらくすると引っこみ、また出てくる。これは根の先にたまった膿が、歯ぐきに出口を作っている状態であることがあります。膿が抜けている間は痛みが軽いため、放置されやすい症状です。根の先の炎症が骨を溶かしながら広がっていることもありますので、痛みがなくても一度ご相談ください。
歯ぐきがぷっくりと腫れる、頬が腫れる、押すと痛い。根の先の炎症が急に強まったときに起こります。腫れが顔や首に広がる、口が開けにくい、飲み込みにくい、発熱があるといった場合は、早めの対応が要る状態です。まずはお電話でご連絡ください。腫れが強いときは、まず炎症を抑える処置とお薬を優先し、落ち着いてから根管の治療に入ることがあります。
何年も前に神経を取って被せ物をした歯が、噛むと痛む、歯ぐきが腫れる。神経を取った歯でも、根の中に細菌が残っていたり、被せ物のすき間から入り込んだりすることで、根の先に炎症が再発することがあります。この場合は再根管治療の対象になります。詳しくはこのページ内の「再根管治療について」でご説明します。
ぶつけた記憶のある前歯が、年月をかけて灰色や褐色に変わってきた。痛みはないけれど色が気になる。外傷などで歯髄が働きを失うと、内部の成分が変化して歯が変色することがあります。痛みがないまま進むため気づきにくく、レントゲンで根の先の変化が見つかることもあります。色の相談として来られた方に、根管治療をご提案する場合があります。
歯の神経(歯髄)は、単に痛みを感じるためだけの組織ではありません。歯に栄養と水分を届け、細菌の侵入に対して防御反応を起こし、象牙質を内側から作り足すはたらきも担っています。神経を取った歯は、この防御と修復のしくみを失います。
その結果、歯はもろくなり、噛む力で割れやすくなります。また、しみる・痛むという警報が鳴らなくなるため、被せ物の内側でむし歯が進んでも気づきにくくなります。神経を取った歯が、のちに歯根の破折で抜歯に至るという経過は、決して珍しいものではありません。ですから当院では、「取れる神経は取っておく」ではなく、残せる可能性があるなら残すという考え方で判断します。
なお、神経を残す処置を行った場合でも、しばらく経過をみたうえで症状が続くようであれば、あらためて根管治療に移行することがあります。「残してみたが、結果として取ることになった」という経過はあり得ます。当院では、その可能性も含めて事前にご説明したうえで、どちらの方針で進めるかを一緒に決めています。診断の精度を上げるために、レントゲンに加えて歯科用CTでの確認を行うのは、この判断を少しでも確かなものにするためです。
また、神経を残すうえでは、深いむし歯そのものを作らないことが何より大切です。しみる程度の段階で受診していただければ、選べる道はずっと広くなります。一般歯科 →/予防歯科 → もあわせてご覧ください。
当院は歯科用CTを備えています。通常のレントゲン(デンタル・パノラマ)は、立体である歯とあごを一枚の平面に写した画像です。手前と奥が重なって写るため、根の本数や形、根の先に起きている炎症の範囲が、実際より分かりにくくなることがあります。歯科用CTでは、同じ部位を三次元のデータとして撮影し、任意の断面で確認できます。根が何本あるのか、枝分かれや湾曲がどうなっているのか、根の先の骨がどこまで失われているのか——治療前にこれらを把握できるかどうかで、方針の立て方が変わります。とくに再根管治療や、他院で抜歯とご説明を受けた歯のご相談では、CTでの確認が判断の材料になります。
根の先の炎症は、骨の内部で進みます。平面のレントゲンでは、骨の外側の板が残っている段階だと像として写りにくく、実際にはある炎症が「見えない」ことがあります。逆に、他の構造物が重なって炎症のように見えることもあります。三次元で確認することは、あるものを見つけるためであると同時に、ないものをないと確かめるためでもあります。痛みの原因が本当にその歯なのか、隣の歯ではないのか、といった切り分けにも役立ちます。撮影が要ると判断した場合は、その理由をご説明したうえで行います。
根管治療の目的は、根の中から感染源を減らし、再び細菌が入らないように密封することにあります。そのため歯内療法の分野では一般に、治療中に唾液や細菌が根管へ入らないようにする(防湿)、器具や薬剤の作用が根の先まで届くように根管の形を整える、すき間を残さずに充填するといった点が重視されます。ラバーダム(ゴムのシート)を用いた防湿は、そのための方法の一つとして知られています。実際にどの器材・材料を用いるかは、歯の位置、開口の程度、根管の状態、全身の状態などによって変わります。その歯にどの方法をとるかは、診察のうえでご説明します。
根管の入り口は、髪の毛ほどの太さしかないこともあります。歯科の分野では、こうした細部を扱う際に、視野を拡大する器具(ルーペや顕微鏡)を用いる方法が広がってきました。拡大された視野では、肉眼では判別しにくい根管の入り口や、内部に残った古い材料を確認しやすくなる、と説明されています。当院では、どの方法をどの場面で用いるかを含め、その歯の治療計画をご説明したうえで進めます。設備や方法についてご質問がある場合は、遠慮なくお尋ねください。実際に当院で行える範囲を、そのままお答えします。
根管治療は、結果を約束できる治療ではありません。根の形が複雑な場合、以前の治療で根管が塞がっている場合、根の先の炎症が長期にわたっている場合は、治療を尽くしても症状が残ることがあります。その場合には、外科的な処置や、抜歯を含めた次の選択肢を検討することになります。当院では、治療に入る前に「うまくいった場合にどうなるか」と「うまくいかなかった場合に何を考えるか」の両方をお伝えするようにしています。期待だけをお話しして進めることは、結果としてご本人の不利益になると考えているためです。
根管治療は複数回の通院が要る治療です。途中で中断すると、仮のふたのすき間から細菌が入り込み、それまでの処置が活かせなくなることがあります。当院は平日・土日ともに10:00〜18:00で診療しており、お仕事や介護のご都合に合わせて予約を組みやすい体制をとっています。坂戸駅から徒歩7分、無料駐車場も完備しています。通院そのものが負担という方には無料送迎、ご自宅から出られない方には訪問診療という方法もあります。「通いきれるかどうか」も、治療方針を決めるうえで大切な条件です。
いつから、どんなときに、どのように痛むか。しみ方は変わってきたか。以前にその歯を治療したことがあるか。まず伺うところから始めます。そのうえで、噛んだときの反応、冷たいものや温かいものへの反応、歯ぐきの状態、歯周ポケットの深さなどを確認し、レントゲンで根の先の骨の状態を見ます。必要と判断した場合には歯科用CTで三次元的に確認します。ここで神経を残せるのか、取ることになるのかを判断し、その根拠とあわせてご説明します。痛みが強い場合は、この日のうちに痛みを和らげる処置を行います。
麻酔を行い、痛みを抑えたうえで進めます。まずむし歯に侵された部分を取り除き、歯の内部にある歯髄腔(しずいくう)まで到達させます。ここで根管の入り口を確認します。前歯は1本、小臼歯は1〜2本、大臼歯では3〜4本、ときにそれ以上の根管があります。炎症が強く出ているときは麻酔が効きにくいことがありますので、効き方を確かめながら進め、必要に応じて追加します。痛みを感じたときは、途中でも合図していただいて構いません。
細い器具を用いて、根管の中から感染した組織や以前の材料を取り除き、薬剤が根の先まで行き渡るように内部の形を整えます。あわせて洗浄液で内部を洗い、削りかすと細菌を洗い流します。根の長さを測る器械(電気的根管長測定器)とレントゲンで、どこまで器具を入れてよいかを確認しながら進めます。この段階に最も時間がかかります。根管の数が多い歯、湾曲の強い歯では、複数回に分けて行います。処置と処置の間は、消毒薬を入れて仮のふたをします。
次の来院時に、痛みや腫れ、噛んだときの響きがどう変化したかを確認します。膿が出ていた場合は、その量が減っているかを見ます。症状が残っている段階で内部を密封してしまうと、あとから再び炎症が出ることがありますので、ここは急がずに確かめます。1回の処置ごとに1〜2週間ほどの間隔をあけるのが一般的です。間隔が長く空きすぎると仮のふたが摩耗して細菌が入りますので、次の予約はお帰りの際にお取りいただくようご案内しています。
症状が落ち着いたら、根管の中に薬剤を詰めて密封します。すき間が残ると、そこが細菌の住みかになり得ますので、根の先まですき間なく充填することを目指します。充填後にレントゲンを撮り、根の先まで届いているか、はみ出していないかを確認します。ここまでが、狭い意味での「根管治療」です。この段階で治療をやめてしまうと、歯に大きな穴が空いたままとなり、割れる原因になりますので、続けて土台と被せ物の工程に進みます。
根の先の骨に炎症があった場合、それが回復していく過程はレントゲンで少しずつ確認できます。骨が戻るには時間がかかりますので、被せ物の装着後も、期間をおいて経過を見ていきます。また、神経を取った歯は痛みの信号が出にくいため、被せ物の内側でむし歯が進んでも気づきにくくなります。定期的な確認を続けることが、その歯を長く使ううえでの現実的な備えになります。予防歯科 → とあわせて定期管理を行っています。
※ 記載の回数・期間は目安です。根管の数と形、炎症の程度、以前の治療の状況、他の歯の治療の必要性によって変わります。腫れが強い場合や、体調・全身のご状態によっては、先に炎症を抑える処置を優先することがあります。
神経を取った歯は、もう痛くならないと思われがちですが、そうとはかぎりません。根の中に細菌が残っていた場合、被せ物や詰め物のすき間から細菌が入り込んだ場合、根管の一部が見つけられずに未処置のまま残っていた場合などに、根の先で再び炎症が起こることがあります。これを根尖性歯周炎の再発といい、その歯に対してもう一度根管の治療をやり直すのが再根管治療です。
再根管治療は、はじめての根管治療より条件が厳しくなります。まず、被せ物と土台を外し、以前に詰められた材料を取り除いてからでないと、根の中に到達できません。土台が金属で深く入っている場合、除去そのものに時間がかかり、その過程で歯質がさらに削られます。
また、以前の治療で根管の途中が塞がっていたり、器具の先が折れて残っていたり、根管の壁に段差ができていたりすると、根の先まで到達できないことがあります。長期間炎症が続いた歯では、根の先の形が変化していることもあります。こうした条件が重なるほど、見通しは慎重に考える必要があります。
そのため当院では、再治療をご提案する際に歯科用CTで根の本数・形・以前の充填がどこまで届いているか・炎症の広がりを確認し、そのうえで「やり直すことで改善が見込めそうか」「やり直しても難しく、別の方法を考えたほうがよいか」をご説明します。歯を残したいというお気持ちを尊重しつつ、無理に残すことがかえって不利になる場合には、その理由もお伝えします。
なお、再治療を行っても症状が改善しない場合には、根の先の病巣を外科的に取り除く方法(歯根端切除術など)が選択肢になることがあります。当院で対応が難しいと判断した場合は、連携している医療機関をご紹介します。連携医療機関 →
他院で治療中の歯について、方針に迷われている場合のご相談(セカンドオピニオン)も承っています。これまでの経過が分かる資料をお持ちであれば、あわせてご持参ください。
SAVE THE TOOTH
歯を残せるかどうかは、治療の場面だけで決まるものではありません。その前後で選べることが、いくつもあります。
「抜きましょう」という言葉は、多くの方にとって受け入れがたいものです。実際、歯を1本失うと、その両隣の歯が傾いたり、噛み合う相手の歯が伸びてきたりして、周りの歯にも影響が及びます。失った部分を補うために、入れ歯・ブリッジ・インプラントのいずれかを選ぶことになり、時間も費用もかかります。
一方で、残すことが常に正しいわけでもありません。根が縦に割れている歯、支える骨が大きく失われた歯を無理に残すと、炎症が周囲に広がり、隣の歯の骨まで失うことがあります。判断は「残す/抜く」の二択ではなく、「この歯を残した場合、これから何年、どういう状態で使えそうか」という見通しの比較です。当院は、その材料をできるだけ揃えたうえでご説明します。
01 — EARLY
冷たいものがしみる程度の段階であれば、神経を残す選択肢が残っています。強い痛みが出てから受診されると、その時点で選べる道は限られます。忙しくて先延ばしにしてしまった、という方は多くいらっしゃいますが、歯の場合、待つことで良くなる症状はほとんどありません。
02 — CONTINUE
根管治療の途中で通院が止まると、仮のふたのすき間から細菌が入り、それまでの処置が活かせなくなることがあります。痛みが消えたことは、治ったことと同じではありません。通いにくいご事情がある場合は、回数や間隔の組み方をご相談ください。土日診療・無料送迎・訪問診療という選択肢があります。
03 — PROTECT
神経を取った歯は、噛む力で割れることがあります。歯ぎしりや食いしばりのある方、噛み合わせが片側に偏っている方は、その歯に負担が集中しがちです。就寝時のマウスピースで力を分散させる、噛み合わせを調整するといった対応で、負担を減らせる場合があります。
04 — SEAL
根管の治療が終わったあと、被せ物を入れずに仮の状態のままにしておくと、そこから細菌が入り、せっかく清潔にした根の中が再び汚染されます。歯が欠ける原因にもなります。根管充填のあとは、間をあけずに土台と被せ物の工程へ進むことをおすすめしています。
05 — MAINTAIN
神経を取った歯は、しみる・痛むという信号を出しにくくなります。被せ物の内側でむし歯が進んでも、気づいたときには手を打ちにくい状態になっていることがあります。定期的な確認とクリーニングは、その歯を長く使ううえで現実的な備えになります。
06 — ASK
抜歯とご説明を受けた歯でも、根やその周りの状態によっては、残す方法を検討できる場合があります。逆に、残すことがかえって不利になる場合もあります。当院では歯科用CTで確認したうえで、残せる可能性と、残した場合の見通しの両方をお伝えします。セカンドオピニオンとしてのご相談も承ります。
それでも抜歯が避けられない場合には、失った部分をどう補うかという次の検討に入ります。入れ歯・ブリッジ・インプラントには、それぞれ向き・不向きと、費用や治療期間のちがいがあります。抜いたあとのことまで含めてご説明したうえで判断していただけるよう、選択肢を並べてお話しします。
当院は訪問歯科診療を行っており、ご自宅や施設のお部屋へ伺って治療にあたっています。持ち運べる機材を用いるため、居室でも歯を削る処置や、根の中の清掃・消毒といった処置に対応できる場合があります。ただし、訪問先の環境やご本人の体力・全身の状態によって、行える処置の範囲は変わります。まずは伺って状態を確認し、どこまでその場でできるか、外来へお越しいただいたほうがよいかをご説明します。
ベッドで過ごされている方、車いすの方、認知症のある方にも対応しています。長時間の処置が難しい場合は、回数を分けてご負担を減らします。ご家族、施設スタッフの方、ケアマネジャーの方からのご相談も承っています。交通費・出張費はいただきません。
「訪問の対象ではないけれど、自力での通院が負担」という方には、無料の送迎サービスをご用意しています。ご自宅と医院の間を送り迎えするもので、ご家族が付き添えない日でもご利用いただけます。根管治療は複数回の通院が前提になりますので、通うこと自体の負担を減らすための仕組みです。
ご利用の可否や送迎できる範囲はお住まいの地域によって異なります。無料送迎サービスのご案内 → をご覧いただくか、外来ダイヤル 049-298-4533 までお問い合わせください。
当院は東武東上線・東武越生線「坂戸駅」から徒歩7分、無料駐車場を完備しています。平日・土日ともに10:00〜18:00で診療しておりますので、平日にお時間を取りにくい方もご相談ください(祝日は休診です)。
FEE
根管治療は、基本的に保険が適用されます。診査・診断、麻酔、根管の清掃と消毒、根管充填といった一連の処置は保険診療の範囲で行えます。窓口でのお支払いは、ご加入の保険と負担割合によって変わります。
治療は複数回に分けて進みますので、費用も来院ごとに分かれます。診断のために撮影するレントゲン、および必要と判断した場合の歯科用CTの撮影も、保険が適用されます。撮影が要ると判断した場合は、その理由と、保険での取り扱いをご説明したうえで行います。
再根管治療についても、多くの場合は保険の範囲で行えます。ただし、以前の被せ物や土台を外す処置、外した被せ物を作り直す処置が加わりますので、はじめての根管治療より通院回数が増え、そのぶん費用も重なります。おおよその見通しは、治療計画をご説明する際にあわせてお伝えします。
根管の治療が終わったあとに入れる被せ物には、保険で選べるものと、自由診療のセラミック系のものがあります。素材によって見た目、汚れのつきにくさ、噛み合う歯へのあたり方などが異なり、費用も変わります。それぞれの特徴と費用は 料金案内のページ → にまとめていますので、そちらをご確認ください。審美歯科 → のページでも素材ごとのちがいをご説明しています。
自由診療をお選びいただく場合は、治療に入る前に費用の内訳を書面でお渡ししています。ご説明にご納得いただけない場合は、保険の範囲での選択肢をあらためてご提案しますので、遠慮なくお申し出ください。費用を理由に治療を中断されるのが、いちばん避けたい結果です。
RISKS
※ 治療に要する回数と費用は、根管の数と形、炎症の程度、以前の治療の状況によって変わります。
※ 自由診療の被せ物には公的医療保険が適用されません(医療費控除の対象となります)。
※ 自由診療についてはデンタルローン(分割払い)および各種クレジットカードでのお支払いに対応しています。
FAQ
A. 治療中は麻酔を使って痛みを抑えたうえで進めますので、処置そのもので強い痛みを感じる方は多くありません。ただし、炎症が強く出ている場合や、歯の根の先に膿がたまっている場合は麻酔が効きにくいことがあり、処置のあと数日間、鈍い痛みや歯が浮いたような感覚が残ることもあります。痛みの感じ方には個人差がありますので、我慢せずにその場でお知らせください。麻酔の追加や、お薬での対応が可能です。処置後に強い痛みや腫れが出た場合も、そのままにせずご連絡ください。
A. 根管の数が少ない前歯や小臼歯では3〜4回程度、根管が複数ある奥歯では4〜6回程度が目安です。その後に土台を立て、被せ物を作る工程が2〜3回加わりますので、はじめから被せ物の装着までを含めると、およそ1〜2か月かかることが多くなります。炎症や膿の量が多い場合、根の形が複雑な場合は回数が増えることがあります。おおよその見通しは初回の診察でお伝えします。
A. はい、まずは一度診させてください。根管の中を清掃したまま仮のふたで中断すると、そこから細菌が入り込み、内部の感染が進んでいることがあります。仮のふたは長く使うことを想定した材料ではないため、時間が経つほど条件は不利になりますが、実際にどこまで進んでいるかは診てみないと判断できません。痛みが引いたので足が遠のいた、という方は少なくありませんので、責める意図はありません。遠慮なくご相談ください。
A. 一概には言えません。神経を取った歯は血液からの栄養供給が絶たれるため、もろくなり、噛む力で割れやすくなります。また、しみる・痛むといった信号が出にくくなるため、内部でむし歯が進んでも気づきにくくなります。長く使っていただくためには、被せ物の適合、噛み合わせの管理、そして定期的な確認が要になります。歯ぎしりや食いしばりのある方は、就寝時のマウスピースで歯にかかる力を分散させる方法をご提案することもあります。
A. 抜歯とご説明を受けた歯でも、根の状態、ひび割れの有無、周りの骨の残り方によっては、再根管治療などで残せる可能性を検討できる場合があります。一方で、歯根が縦に割れている、歯を支える骨が大きく失われているといった状態では、無理に残すことで周囲に炎症が広がることがあり、抜歯のほうが妥当と判断されることもあります。当院では歯科用CTで三次元的に確認したうえで、残せる可能性と、残した場合の見通しの両方を率直にご説明します。セカンドオピニオンとしてのご相談も承っています。
SUPERVISOR
根管治療は、外から見えない場所を扱う治療です。だからこそ、何が起きていて、どう判断したのかを言葉にしてお伝えすることを大切にしています。当院は2021年10月の開院以来、坂戸市・鶴ヶ島市を中心に、外来と訪問の双方で歯のご相談を伺ってきました。
歯科用CTで三次元的に確認したうえで、神経を残せる可能性、残した場合と取った場合の見通し、そして治療がうまくいかなかった場合に考えることまでを、率直にお話しします。抜歯とご説明を受けた歯についてのご相談も承ります。
院長
桐生 賢太
CONTACT
その歯を残せるのか、どこまで見込めるのか。
歯科用CTで確認したうえで、率直にお話しします。他院で抜歯と言われた歯のご相談も承ります。